犬の認知症は、客観的に評価することができる。
人間同様に、ペットの犬や猫にも認知症(認知機能不全症候群)があることは、飼い主に普通に認識されるようになってきている。ただし、認知症の症状や発症時期は、様々だ。我が家の犬が認知症かもしれないと、どの段階で疑えるかは、飼い […]
不安のない診察のために。~fear free pre-visit pharmaceuticals~
「怖がって震えている動物に、なぜ何も対策をせずに処置をするのか。」 アメリカの動物病院では、犬や猫に、躊躇なく鎮静剤を使うことが知られている。アメリカでは、大型犬が多く、保定に人員を要することと、動物に優しくというコンセ […]
人間への従順性には、2通りある。
従順とは、おとなしく、素直で、逆らわない性質や態度のことを言う。自己主張しないとか、他人の言いなりだとか、人間界では、ネガティブなニュアンスで使われることのある言葉だ。一方、人間以外の動物界ではどうだろうか。動物での「従 […]
問題行動の診療(ビーグルの吠え)【4】
前々回は、吠えのきっかけを2つに絞り込み、前回は、その対策として、お家で飼い主様にしていただいた行動修正法をご紹介しました。 今回は、当院で行った対策をご紹介します。 来院後、ケージに入れる前に、スタッフが交流したり、遊 […]
問題行動の診療(ビーグルの吠え)【3】
前回は、吠えのきっかけを2つに絞り込みました。 社会的要求(人や犬と触れ合いたい、遊びたい、関りを持ちたいという要求) 障壁に対する不満(閉じ込められていることへの不満) そして、これらに対して、行動修正法を実施しました […]
てんかんを持つ動物とその家族を支えよう(アニマル・パープルデー)。
毎年、3月26日は、「てんかんを持つ動物とその家族を、ひとりぼっちにしない」を合言葉に、動物のてんかんの啓発を行う日と定められている。 てんかんを持つ人間の患者さんは、100人に1人の割合だ。日本では、だいたい100万人 […]
問題行動の診療(ビーグルの吠え)【2】
前回は、吠えのきっかけを5つ考えました。 要求(社会的、生物学的、環境的)または関心を求める行動 障壁に対する不満(閉じ込められていることへの不満) 分離不安 社会的促進(他の犬の吠えに同調した吠え) 来院や動物病院、ト […]
問題行動の診療(ビーグルの吠え)【1】
2021年11月、ビーグル(2歳の去勢オス)の吠えの行動診療を行いました。 ペットホテルやシャンプーで預けている最中の吠えの行動についてのご相談でした。 特に、ケージの中で待機している時と、人が通りかかった時に吠えること […]
子犬を迎えたら、してほしいこと。
2~3ヶ月齢(8~12週齢)くらいの子犬は、とても好奇心が旺盛だ。同時に、刺激に対して敏感でもある。この時期に、適切な接し方をしておくと、後々、比較的寛容な性格になることが知られている。時機を逃すと、子犬の心は冷めた鉄の […]
猫と暮らすとき、行動特性を知れば、うろたえない。
猫は、群れることを嫌い、単独行動を好む。1万年前に祖先から枝分かれした後も、その行動特性は、変わらなかった。 自分の身を自分で守り、ひとりで食料を獲得する。外敵に襲われにくい、獲物を見つけやすい高い場所に隠れる。身一つで […]