犬の食べムラにどう対応するか。気にかけすぎることが逆効果になる犬もいる。毅然とした関わり方を身につけよう。新着!!
自宅では、フードをなかなか食べないとか、食べムラがあるとか、飼い主を悩ませているプードルが、ペットホテルにやって来た。「あんまり食べないです。」との言葉とともに、1週間預かった。 初日は、フードをあげてもすぐに食べず、し […]
心臓病の高齢猫が倒れた。だが、その症状は、神経病にも似ている。すべてのバランスをとりながらの管理が始まった。
夜間病院へ駆け込んだ飼い主は、18歳の猫を連れていた。診察の結果、血栓塞栓症と診断された。適切な処置を受けた後、翌朝、その足で当院へやって来た。到着した猫は、落ち着いていた。 両側の股動脈は触ることができた。詰まっていた […]
犬が犬とどう関わるかは、犬同士の触れ合いの中で、わかり合うもので、それを人間が犬に教えるということは、できないのかもしれない。
うちの犬は、散歩中や外出時など、他の犬を見かけると、走り出して向かっていこうとする。その様子からすると、表情はうれしそうだし、しっぽを振っているし、少なくとも、ネガティブな感情は見て取れない。興味があって、遊びたいのだろ […]
自律神経に作用する甲状腺ホルモンは、神経病を思わせる症状を現す。でも、その神経症状は、他の病気が原因になっていることもあり得る。
交感神経とか副交感神経とか、こういった自律神経に関わる疾患は、神経病を思わせる症状を見せる。喉元にある甲状腺という小さな器官は、ホルモンを作って、血液の中に流し込み、全身に行き渡らせる。この甲状腺ホルモンは、自律神経のう […]
犬は人間に嫌がらせをするか、を考えてみたが、本質はそこではないことに気付いた件。
診察のときに、「うちの犬、嫌がらせをするんです。」と相談を受けたことがある。犬が嫌がらせをするとは、考えたこともなかったので、本能的に引っかかるものがあったのだが、その内容を具体的に聞いてみると、トイレ以外の場所で排泄を […]
特発性てんかんの管理の際の原則:血中濃度の定期的な測定と減薬しない説明
2歳齢のトイ・プードルは、特発性てんかんと診断され、抗てんかん薬を服用していた。1年間、発作は出ていなかった。そこで、飼い主の負担を勝手に想像して、よかれと思って、減薬を提案した。薬の量を25%だけ減らした。3週間後、発 […]
ツールとエールを携えて、飼い主とペットの長距離マラソンに伴走する。それが行動診療。
当院の行動診療を受けられる方は、事前にたくさん勉強されている。それだけ悩みは深刻なのだ。いろいろ調べて得た情報をもとに、ご家庭で懸命に対策をされたり、トレーニングの学校に通わせたり、奮闘されてきている。診察時には、満身創 […]
エネルギー利用の鍵となる「通貨」を補給すると、高齢な動物の生理・運動機能を高めてあげることができる。
17歳の柴犬は、右側に回るように歩き、左の前足は裏返って、手の甲を床に引きずっている。家では、フードを食べようとしても、距離感がつかめないようで、ついばむようにして口が床にぶつかるという。認知症、脳梗塞、脳腫瘍、加えて、 […]
グルグル回って、しっぽや腰を咬む。若い犬のこの行動は、常同障害か、脊髄疾患か、てんかんか。
自分のしっぽと太ももを咬む犬が来た。流血している。診察を待っている間にも、咬んだらしい。いざ、診察。こっちに興味を示して、手をペロペロと舐めてくれて、落ち着いているように見えた。しかし、首輪から垂れているリードが腰やしっ […]
小型犬が震える、怖がっている、キャンと鳴く。そんなときは、後頭部から首にかけての異常もあるのかもしれない。
構造的てんかんの鑑別のために、大学病院を受診してもらった、若齢のチワワと高齢のチワワ。どちらも明らかな異常はなく、特発性てんかんと診断された。 偶発的に、骨格異常が見つかった。報告書には、こう書いてある。若齢の方は、後頭 […]