体調が悪くてふらつくことは、犬にも猫にも起こることはある。まずは全身状態を把握しよう。
5歳の雑種猫のふらつき。病院では伏せるようにして、体が左右に揺れている。緊張もあってか、手足を前にも後ろにも運べていなかったが、これは歩いたらふらつきそうだ。ただ、手足の神経学的な反射や反応は正常だった。目つきも問題ない […]
ミオクロニー発作を持つ犬に見られた症状。焦点性発作でないなら、脊髄の問題か、行動の問題か。
光や音の刺激を発端とするミオクロニー発作を持つ高齢のチワワに、行動の問題とも、神経の問題とも受け取れる症状が見られるようになった。ミオクロニー発作の方は、抗てんかん薬でここしばらく症状は軽減されていた。ミオクロニー発作と […]
猫の便に血が付く。このちょっとした症状をどう考える? その原因と対処法。
猫に痔があるかと言われれば、ない! とは言い切れないのだが、あるとしたら便秘の猫に起きるだろう。猫の便秘にはよく遭遇する。でも、そうではない猫に痔を思わせるような症状が現れることは、よくある。それも若い猫に。高齢な猫なら […]
発作が減らない! 変えるか、増やすか、薬の調整。正しいのはどっち?
てんかんがあって、他の病院で薬をもらって飲ませているが、1ヶ月のうちに2~3回発作が起きている。どう考えればよいか、との相談を受けた。治療目標としては、3ヶ月に1回程度に減らしたいので、薬の量が足りないか、薬を追加するか […]
猫のおなかの脱毛した皮膚。何かストレスを感じているのかもしれない。猫同士の関係性を見極めて、生活環境に手を加える。
3歳のメスの雑種猫のおなかの皮膚に、直径3㎝の楕円形の脱毛が見つかった。その脱毛した皮膚は、全体的に湿っていて、端の方は少し赤く、薄黄色くもなっていて、ほんのり化膿している様子だった。舐めている。この猫の行動が読み取れた […]
このフラフラは何が原因? 同時に見られる症状が斜頸や眼振だけであれば、その運動失調は前庭性だ。
14歳の小型犬ミックスは、体の左側を下にして診察台の上に横たわっている。磁石でもくっついているみたいだ。起き上がろうにも吸い付いて離れない。抱き直して右下にすると、もがいてパニックになる。再び左下にすると、静かになる。磁 […]
ダックスの本気咬み。薬物療法とトレーニングを組み合わせて、双方の折り合いをつけながら、改善を目指す。
行動診療を始めて9ヶ月ほどが経った3歳のダックスは、診察室の中で吠える頻度が減った。問題とされる行動は、うなる、吠える、咬む。当院で行ったことは、抗不安薬の処方と、吠えていないときにごほうびのボーロをあげることだ。9ヶ月 […]
戦慄が走る、パグの神経症状。パグ脳炎が少しでも脳裏によぎるなら、積極的に精査に走るべし。
他にもヨーキーやマルチーズ、ポメラニアンなどの小型犬種に発生することはあるのだが、パグ脳炎という用語は、かつてパグに集団発生したからなのか、それとも語呂がいいからなのか、有名である。その実態は、壊死性髄膜脳炎である。自己 […]
2 歳の柴犬が激しく口元を掻く。この行動の意味は? きっかけは? そして、放置するとどうなるか?
好きな人に会って、楽しく夢中になれる時間を過ごす。でも、それは永遠には続かない。いずれは離れなければならない。後ろ髪を引かれながら、おとなしく飼い主に連れて行かれる。車で出かけるのはウキウキするが、散歩となれば話は違う。 […]
物音に対して敏感過ぎる猫。それが異常行動に伸展する場合には、聴原性反射性発作を疑う。
5歳の雑種猫は、物音に敏感だ。例えば、ビニールのガサガサ音。それと、家族の人の素早い動き。このように、引き金は視覚刺激と聴覚刺激だ。その刺激に対する反応が鋭すぎるのだ。ピキーンと一瞬にして神経が高ぶる。瞳孔が開いて殺気立 […]