行動の話
分離不安・恐怖症・攻撃行動・常同障害。犬の精神的問題に抗うつ薬を使う理由。新着!!

常同障害や統合失調症を発症している人の脳は、その一部が過剰に興奮してアイドリング状態となっていることがわかっている。つまり、一度火がついたエンジンが止まらないのである。脳の細胞に発生した電気が、細胞から細胞へと延々と伝わ […]

続きを読む
神経の話
成犬以降で発症して高齢になって悪化する。この進行性タイプのミオクロニー発作を放置せずに早く対処する。

ミオクロニー発作で使われる抗てんかん薬は、それ以外の全般発作や焦点性発作で第一選択薬として使われる抗てんかん薬とは種類が異なる。その薬は、個人的には特にミオクロニー発作に効果が見込める感覚を持っており、処方された犬たちは […]

続きを読む
行動の話
「やさしさ」が不安を育てる? ― 真の意味で犬の気持ちに寄り添うために。

雷が鳴ったときに愛犬が震えていたら、つい「大丈夫だよ、怖くないよ」と声をかけて抱きしめたくなるのが飼い主の気持ちだろう。怖い思いをしている犬をなだめる。そうするのはよくわかる。 実はその関わり方は、「怖がる理由がある」、 […]

続きを読む
神経の話
もしかして発作?―焦点性発作は見た目ではわかりにくい。そして、見逃されやすい。

てんかんと聞くと、多くの人が「突然倒れて、全身がけいれんする」ような激しい発作を思い浮かべるかもしれない。しかし、実はもっと目立たずに見逃されがちな“発作”がある。それが「焦点性発作」だ。焦点性発作は、脳の一部分だけが一 […]

続きを読む
行動の話
ふだんの関わり方を見直そう。猫の問題行動と飼い主のパーソナリティとの関連性。

「うちの猫、噛んだり引っかいたりするんです…」、「トイレを失敗して困っています」。よく聞かれる猫の問題行動だ。実はこうした行動の背景には、猫自身の気質だけでなく、飼い主のパーソナリティも関係していることが最近の研究で少し […]

続きを読む
神経の話
猫に見られる典型的なてんかん発作。神経過敏になった後、走り出し、倒れて全身の激しいけいれんを起こす。正しい薬の使い方で緩和する。

野良猫が幼齢期に保護されて、その後けいれんを起こすようになることはときどきある。何度も繰り返している場合は、てんかんだろう。つまり、慢性の脳疾患ということになる。猫のてんかんの定義や分類は犬と一緒なのだが、細かいところを […]

続きを読む
行動の話
犬に原因を求めるのではなく、まずは自分を見つめよう。犬の問題行動と飼い主のパーソナリティとの関連性。

犬の行動はしつけや環境だけでなく、飼い主の性格や態度にも大きく影響を受けることが多くの研究で示されている。特に、犬の問題行動(吠え、攻撃性、分離不安など)は、飼い主の性格や接し方によって増減することがわかっている。ここで […]

続きを読む
神経の話
超高齢猫のけいれん。鼻のふくらみからリンパ腫を疑った。脳転移しても緩和ケアで穏やかな最期を迎えられる。

薄明りのリビングは、暖気で満たされていた。ストーブから伝わる熱が冷気をまとった体を包んでくれる。目線の先にあるソファの上に、キジ色の猫が毛布をまとって横たえている。ストーブを通り過ぎ、そばまで寄ってしゃがみ込む。毛布の下 […]

続きを読む
行動の話
犬は一定の生活リズムに安心するので、状況が変化しても、飼い主は冷静に振る舞うようにするとよい。

犬は社会性のある動物なので、愛着を感じる人の行動の変化に敏感だ。人間が自宅で過ごす時間が長くなったり短くなったり、そういったことは戸惑いの原因となって犬の精神状態に多大な影響を及ぼす。例えば、飼い主が自宅にいる時間が長い […]

続きを読む
神経の話
体調が悪くてふらつくことは、犬にも猫にも起こることはある。まずは全身状態を把握しよう。

体調がすぐれなくてふらつくことは人間ではあるだろう。立っていられなくてしゃがみ込む。こういったことは犬や猫でも起こるのだ。4足歩行で踏ん張ることができるので、人間のように倒れることはないからわかりにくいかもしれない。手足 […]

続きを読む