神経の話

神経の話
体調が悪くてふらつくことは、犬にも猫にも起こることはある。まずは全身状態を把握しよう。

5歳の雑種猫のふらつき。病院では伏せるようにして、体が左右に揺れている。緊張もあってか、手足を前にも後ろにも運べていなかったが、これは歩いたらふらつきそうだ。ただ、手足の神経学的な反射や反応は正常だった。目つきも問題ない […]

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発作が減らない! 変えるか、増やすか、薬の調整。正しいのはどっち?

てんかんがあって、他の病院で薬をもらって飲ませているが、1ヶ月のうちに2~3回発作が起きている。どう考えればよいか、との相談を受けた。治療目標としては、3ヶ月に1回程度に減らしたいので、薬の量が足りないか、薬を追加するか […]

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このフラフラは何が原因? 同時に見られる症状が斜頸や眼振だけであれば、その運動失調は前庭性だ。

14歳の小型犬ミックスは、体の左側を下にして診察台の上に横たわっている。磁石でもくっついているみたいだ。起き上がろうにも吸い付いて離れない。抱き直して右下にすると、もがいてパニックになる。再び左下にすると、静かになる。磁 […]

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戦慄が走る、パグの神経症状。パグ脳炎が少しでも脳裏によぎるなら、積極的に精査に走るべし。

他にもヨーキーやマルチーズ、ポメラニアンなどの小型犬種に発生することはあるのだが、パグ脳炎という用語は、かつてパグに集団発生したからなのか、それとも語呂がいいからなのか、有名である。その実態は、壊死性髄膜脳炎である。自己 […]

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物音に対して敏感過ぎる猫。それが異常行動に伸展する場合には、聴原性反射性発作を疑う。

5歳の雑種猫は、物音に敏感だ。例えば、ビニールのガサガサ音。それと、家族の人の素早い動き。このように、引き金は視覚刺激と聴覚刺激だ。その刺激に対する反応が鋭すぎるのだ。ピキーンと一瞬にして神経が高ぶる。瞳孔が開いて殺気立 […]

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ガクガクガクッ。電撃的な体のビクつきは、ミオクロニー発作を疑え!

14歳のトイ・プードルは、てんかんの症状があるとのことで来院した。腰を抜かす。プルプル震える。グルグル回ってバランスを崩してへたり込む。おおまかにそんな訴えだった。普通、この症状を聞いて、てんかんとの考えにはなかなか至ら […]

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てんかん診療の進め方。厳密な診断基準に沿いながら、飼い主の感情を組み入れる。現場で役立つカスタマイズ。

1ヶ月間隔で2回、犬が発作を起こしたが、どう考えればよいかとの相談を受けた。てんかんの可能性はあると答えた。他の原因もあるかもしれないが、てんかんではない、とは言えない。他の原因も頭の片隅に置きつつ、経過を見守るのだ。基 […]

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脳炎? 特発性てんかん? それとも? 典型的でない症状が見られたときは、決め打ちせず、慎重に見極める。

6歳のマルチーズは、とても元気な性格で、はしゃぐことが多かった。飼い主によれば、何かスイッチが入ると、ヒートアップするのだという。ある日、いつもと同じように興奮した後に、倒れた。震えて口を大きく開けて、叫び声を上げた。体 […]

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頭を持ち上げない。目がうつろ。首が硬く感じる。こんなときは、頚部痛を疑う。診療の進め方を徹底解説!

床置きの食器にドライフードが入っている。10歳の小型犬MIXは、当然、首を下げて食べる。犬の一般的な食事風景だ。飼い主が撮影して持参した動画はこうして始まった。そのうち、犬は食べるのをやめた。背骨と平行になるくらいの高さ […]

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けいれんを止めるだけでも意味はある。原因がそのままでも許されるケースとは。

けいれんを起こしたとの一報が入った。16歳の小型犬mixが飼い主に抱きかかえられてやって来た。診察台に横たえられた犬は、意識はおぼろげで、少しもがくように、前足を動かしている。自宅から病院に到着するまでの間に、激しいけい […]

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