行動の話
家庭に子どもが増えたとき、犬の心身に起こる変化。新たな秩序に慣れるまで、待つ心構えが必要だ。

家庭に人間の子どもが新たに生まれて加わることは、犬にとってはおおきな環境変化だ。今までいなかった別の生き物が、突然家の中にいる。元々不安感が強く、怖がりな性格の犬であれば、この変化にすぐにはついていけないことが多い。 し […]

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神経の話
抗てんかん薬の始め時を迷うことがある。そんなときは、点鼻薬を常備してもらえれば、飼い主も獣医師も安心できる。

てんかんに対して、投薬を勧めるかどうか迷うのは、こんなときだ。中年齢の犬。今まで、1年に1回程度の発作が起きていた。それが、先月発作を起こし、そして、昨日から今朝まで落ち着かない様子で、小刻みに震えて、歩き回る。この行動 […]

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行動の話
不安を抑えたり、睡眠に入りやすくしたり、薬の効果は、その日、そのとき、その犬や猫によって様々なので、微調整が肝になる。

16歳の柴犬は、右側にぐるぐる回る。そのうち、尻もちをついて、それでも右を向こうとするので、起き上がれない。そこでイライラして、泣き叫ぶ。そんなことを、家でも繰り返すらしい。鳴り響く悲鳴に飼い主は、辟易としていた。 眼を […]

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神経の話
顔面のミオクローヌスは、てんかんを連想させる。ハエ咬み行動をする柴犬が抱えるのは、行動学的問題か脳疾患か。

3歳のころから、空中に向かってパクパク何かを咬む動きをするオスの柴犬は、4年経っても、まだそれをときどきするらしい。興奮したときに、その行動が多いとのこと。ずっとケージの中に入っていて、出てきたときもそうで、我慢していた […]

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行動の話
人間のメニエール病に似ている病気を、犬では前庭障害と言う。脳に異常がないと判断されれば、三半規管だけのトラブルを疑う。

他院で処方された、かゆみ止めの薬を飲んでから、ふらつくとのこと。14歳のトイプードルは、アレルギー性皮膚炎を持っているようだった。薬が原因でふらついているということであれば、内臓に影響が及んだのかもしれない。そう考えて、 […]

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神経の話
てんかん発作、手足の麻痺、そして、認知機能の低下。転移か原発か。脳腫瘍を疑ったポメラニアンの壮絶な介護が始まった。

ある腫瘍性疾患のケアをしていた、13歳のポメラニアンが、全身のけいれん発作を起こした。腫瘍は肝臓と脾臓にあることがわかっている。脳に転移したのか、特発性てんかんがこの年齢になって現れたのか、まったく別の腫瘍が脳にできてし […]

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行動の話
高齢犬の夜鳴き。まだまだ元気なこの犬は、運動が減ってしまい、エネルギーがあり余っていた。たくさん走らせる。単純だが、これが解決法だった。

飼い主とその付き添いの人たちと一緒に病院の外に出て、その犬と散歩してみた。飼い主たちには、まず、近くで見てもらった。よく歩く。砂利の駐車場にまばらに生えた草のニオイをくんくんかぎながら、散策している。この犬の意識は、周囲 […]

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神経の話
ピクピクと腰の皮膚が波打つ猫。ピリピリとしびれが走っているのかもしれない。知覚過敏で猫自身も驚く。

朝、突然走り出したという、2歳齢の猫の体には、ある一つの徴候が見られていた。飼い主によれば、腰のあたりの皮膚がピクピクと動いていたというのだ。それを聞いたとき、ある疾患が思い浮かんだ。それを説明した上で、飼い主には、以降 […]

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行動の話
プードルの尾追い行動。飼い主の前向きな姿勢が改善をたぐり寄せる。初期対応はすでにしてくれていたようなもので、あとは薬物療法だけだった。

4ヶ月齢で迎えたころから、しっぽの方をしきりに気にする様子が見られていたトイ・プードル。成犬になってもその行動は治まらず、トリミングの後に、特にその程度がひどくなり、激しくグルグル回るようになってしまったとのことだった。 […]

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神経の話
アジソン病でふらついているのかと思ったら、爪がすり減っていてピンと来た。高齢の中・大型犬。忘れてはいけなかった、腰仙椎の異常。

アジソン病で通院している、高齢で中型の雑種犬は、立ち上がるときに、ふらつくとのことだった。定期的に血液検査で電解質を測定し、副腎ホルモンのバランスが大きく崩れていないことは確認していた。それでもふらつきがときどき現れる原 […]

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