犬猫の不安障害に関するアメリカのデータを、秦野市に当てはめてみた。

犬と猫の不安障害のデータがアメリカにはあるらしい。2013年の論文だが、それによると、犬の29%に何らかの不安障害の経験があるそうだ。また、別の論文では、これも2013年のものだが、飼い主の78%が、猫に何らかの不安行動を認知していたそうだ。

ここで使われている「不安障害」という用語は、「恐怖・不安関連問題行動」なのだろう。分離不安や全般性不安障害、恐怖症(音、花火、雷など)、恐怖(人間、場所、物)といった概念が含まれると考えられる。

神奈川県の統計によれば、2021年度末時点での、秦野市の犬の登録頭数は、9,199頭。猫の飼育頭数については、実数の統計は存在しないが、一般社団法人ペットフード協会が、猫の飼育頭数(全国の推計)、世帯飼育率、世帯あたり頭数を公表している。秦野市の全世帯数から、2022年の秦野市の猫の飼育世帯数は、6,082世帯と推計される。ちなみに、推計の飼育頭数は、10,704頭となる。

アメリカのデータを、秦野市に引用してみた。何らかの不安障害を経験した犬は、2,667頭。猫に何らかの不安行動を認知した世帯は、4,743世帯。市内の1動物病院あたり、犬190頭、猫338世帯。単純に日本の一自治体に当てはめられるものではないが、国土の面積、文化、経済状況、国民性、飼育されている品種などを考えると、もっと多いのかもしれないと思った。