神経の話
震える白い犬(ホワイトシェイカーシンドローム)。

全身の震えは、体が痛そうだと、飼い主は感じるようだ。来院時は、当然、緊張による震えがある。そして、その緊張によって、痛いところがあったとしても、なかなかそれを表現してはくれない。それどころではないという心境だろう。本当に […]

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神経の話
子猫のけいれん‐2‐

第一選択の抗けいれん薬の血中濃度が安定するまで、つなぎとして、別の抗けいれん薬を併用すると、発作は完全ではなくても減ることがほとんどだ。ときどき発作が起きるときは、点鼻薬を使ってもらう。 最初に第一選択の抗けいれん薬を開 […]

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神経の話
子猫のけいれん‐1‐

仔猫がけいれんを起こすというとき、遺伝性、先天性、感染症といった原因を思い浮かべる。 猫のてんかんの診断は、国際標準の犬のてんかん診断の基準に基本的には則るものとされており、それに従った検査で異常が検出されない場合、脳の […]

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行動の話
犬の全般性不安障害

その犬は、これまで何度か、体が痛そうとか、震えているとかで来院し、診察や検査をしても、明らかな異常が認められずにいた。 あるとき、どうやら、大きな音がした後や、雷の日、そして、その翌日に、そういった症状が見られていたこと […]

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神経の話
犬の認知症は、客観的に評価することができる。

人間同様に、ペットの犬や猫にも認知症(認知機能不全症候群)があることは、飼い主に普通に認識されるようになってきている。ただし、認知症の症状や発症時期は、様々だ。我が家の犬が認知症かもしれないと、どの段階で疑えるかは、飼い […]

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行動の話
不安のない診察のために。~fear free pre-visit pharmaceuticals~

「怖がって震えている動物に、なぜ何も対策をせずに処置をするのか。」 アメリカの動物病院では、犬や猫に、躊躇なく鎮静剤を使うことが知られている。アメリカでは、大型犬が多く、保定に人員を要することと、動物に優しくというコンセ […]

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行動の話
人間への従順性には、2通りある。

従順とは、おとなしく、素直で、逆らわない性質や態度のことを言う。自己主張しないとか、他人の言いなりだとか、人間界では、ネガティブなニュアンスで使われることのある言葉だ。一方、人間以外の動物界ではどうだろうか。動物での「従 […]

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行動の話
問題行動の診療(ある犬の吠え)【4】

前々回は、吠えのきっかけを2つに絞り込み、前回はその対策として自宅で飼い主に実施してもらった行動修正法を紹介した。 今回は、当院で行った対策を紹介する。 社会的要求を満たすことを目的としている。 ケージの中が快適に感じら […]

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行動の話
問題行動の診療(ある犬の吠え)【3】

前回は、吠えのきっかけを2つに絞り込んだ。 そして、これらに対して、行動修正法を実施した。 まずは、自宅で飼い主に依頼した対処法。 「人や犬を見る→興奮する」を「人や犬を見る→座る」という行動に変える訓練。まずは、興奮す […]

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神経の話
てんかんを持つ動物とその家族を支えよう(アニマル・パープルデー)。

毎年、3月26日は、「てんかんを持つ動物とその家族を、ひとりぼっちにしない」を合言葉に、動物のてんかんの啓発を行う日と定められている。 てんかんを持つ人間の患者さんは、100人に1人の割合だ。日本では、だいたい100万人 […]

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