行動の話

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犬の吠えに対する考え方と初期対応

穏やかな昼下がりに、ソファの上で体を折りたたんで休んでいる。突然、その犬は、ぱっと頭を上げ、窓の方に目をやる。柔らかな陽が差し込んでいるだけのようだが、黒々とした瞳の奥は、はっきりとした意思を持っている。すっと立ち上がっ […]

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犬の全般性不安障害

その犬は、これまで何度か、体が痛そうとか、震えているとかで来院し、診察や検査をしても、明らかな異常が認められずにいた。 あるとき、どうやら、大きな音がした後や、雷の日、そして、その翌日に、そういった症状が見られていたこと […]

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不安のない診察のために。~fear free pre-visit pharmaceuticals~

「怖がって震えている動物に、なぜ何も対策をせずに処置をするのか。」 アメリカの動物病院では、犬や猫に、躊躇なく鎮静剤を使うことが知られている。アメリカでは、大型犬が多く、保定に人員を要することと、動物に優しくというコンセ […]

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人間への従順性には、2通りある。

従順とは、おとなしく、素直で、逆らわない性質や態度のことを言う。自己主張しないとか、他人の言いなりだとか、人間界では、ネガティブなニュアンスで使われることのある言葉だ。一方、人間以外の動物界ではどうだろうか。動物での「従 […]

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問題行動の診療(ある犬の吠え)【4】

前々回は、吠えのきっかけを2つに絞り込み、前回はその対策として自宅で飼い主に実施してもらった行動修正法を紹介した。 今回は、当院で行った対策を紹介する。 社会的要求を満たすことを目的としている。 ケージの中が快適に感じら […]

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問題行動の診療(ある犬の吠え)【3】

前回は、吠えのきっかけを2つに絞り込んだ。 そして、これらに対して、行動修正法を実施した。 まずは、自宅で飼い主に依頼した対処法。 「人や犬を見る→興奮する」を「人や犬を見る→座る」という行動に変える訓練。まずは、興奮す […]

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問題行動の診療(ある犬の吠え)【2】

前回は、吠えのきっかけを5つ考えた。 カウンセリングと病院内での行動観察から、さらに絞り込みをした。 当初、病院のケージに入れるとすぐに吠え出すことから、狭い場所に入れられたくない、ここから出たいという「環境的要求」、あ […]

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問題行動の診療(ある犬の吠え)【1】

若い犬の吠えの行動診療を行った。 ペットホテルやシャンプーで預けている最中の吠えについての相談。 特に、ケージの中で待機しているときと、人が通りかかったときに吠える。 行動のきっかけ(動機づけ)を以下のように考えた。 こ […]

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子犬を迎えたら、してほしいこと。

2~3ヶ月齢(8~12週齢)くらいの子犬は、とても好奇心が旺盛だ。同時に、刺激に対して敏感でもある。この時期に、適切な接し方をしておくと、後々、比較的寛容な性格になることが知られている。時機を逃すと、子犬の心は冷めた鉄の […]

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猫と暮らすとき、行動特性を知れば、うろたえない。

猫は、群れることを嫌い、単独行動を好む。1万年前に祖先から枝分かれした後も、その行動特性は、変わらなかった。 自分の身を自分で守り、ひとりで食料を獲得する。外敵に襲われにくい、獲物を見つけやすい高い場所に隠れる。身一つで […]

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