行動の話

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犬猫の不安障害に関するアメリカのデータを、秦野市に当てはめてみた。

犬と猫の不安障害のデータがアメリカにはあるらしい。2013年の論文だが、それによると、犬の29%に何らかの不安障害の経験があるそうだ。また、別の論文では、これも2013年のものだが、飼い主の78%が、猫に何らかの不安行動 […]

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徘徊する柴犬(行動か疾患か、診断の進め方)

寝つかない、徘徊する、音に敏感になった。高齢の柴犬に最近見られるようになった、行動の変化。認知症を疑った。そこで、認知機能不全の評価を行った。結果は、14点。基準では、16点以上で認知機能不全を疑う。したがって、現時点で […]

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猫の動きがおかしいとき、使える薬がある。

家を留守にしていて、外出先から戻って来てから、猫の様子がおかしいということで、飼い主がその猫を連れてやって来た。猫に不自然なところはない。行動の問題か、神経の問題か、どちらかのような印象だった。トイレ以外の場所で粗相をし […]

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競い合うプードル(社会的促進)。

複数の犬に一斉に吠えられると、圧倒される。ペットホテルで預かった同居のトイ・プードル2頭は、若さ故なのか、元気に吠える。同居だから、2頭一緒の方が落ち着くかと思って、同部屋にした。彼らは、人の気配や物音に反応して、ほぼ同 […]

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鳴くヨーキー(恐怖と不安)。

「急に鳴くようになったんですが、認知症でしょうか?」 小さな犬を抱えた飼い主は、診察室に入ってすぐ、こう言った。15歳のヨークシャーテリアが、ちょこんと診察台の上に置かれた。高齢犬が鳴くと言えば、認知症を最初に思い浮かべ […]

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犬が攻撃する理由は、9種類ある。

攻撃の定義は、「 ”自らの目的を敵に強制” するために、戦力を行使する行動 」である。唸ったり、咬んだりする行動。犬の場合、これが攻撃行動ということになる。 犬が嫌がることをされて、最初は我慢していても、ついに繰り出す攻 […]

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鋭いプードル(吠えに対する初期対応)。

穏やかな昼下がり。ソファの上で、体を折りたたんで休んでいる。突然、その若いトイ・プードルは、ぱっと頭を上げ、窓の方に目をやる。柔らかな陽が差し込んでいるだけのようだが、黒々とした瞳の奥は、はっきりとした意思を持っている。 […]

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怖がるプードル(全般性不安障害)。

そのプードルは、これまで何度か、体が痛そうとか、震えているとかで来院し、診察や検査をしても、明らかな異常が認められずにいた。 あるとき、どうやら、大きな音がした後や、雷の日、そして、その翌日に、そういった症状が見られてい […]

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不安のない診察のために。~fear free pre-visit pharmaceuticals~

「怖がって震えている動物に、なぜ何も対策をせずに処置をするのか。」 アメリカの動物病院では、犬や猫に、躊躇なく鎮静剤を使うことが知られている。アメリカでは、大型犬が多く、保定に人員を要することと、動物に優しくというコンセ […]

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人間への従順性には、2通りある。

従順とは、おとなしく、素直で、逆らわない性質や態度のことを言う。自己主張しないとか、他人の言いなりだとか、人間界では、ネガティブなニュアンスで使われることのある言葉だ。一方、人間以外の動物界ではどうだろうか。動物での「従 […]

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