行動の話

行動の話
パニックになった猫をきっかけにして、もう一頭の猫との関係性が悪化したが、文脈に沿った正当な方法をいくつか重ねることで、早く改善した。

2頭の猫の関係がこじれた。それは、ひとつのきっかけからだった。自宅から病院に連れて行こうとして、1頭をキャリーケースに入れたら、中でパニックを起こした。飼い主も慌てて、キャリーケースからすぐに出した。それを目撃したもう1 […]

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犬の食べムラにどう対応するか。気にかけすぎることが逆効果になる犬もいる。毅然とした関わり方を身につけよう。

自宅では、フードをなかなか食べないとか、食べムラがあるとか、飼い主を悩ませているプードルが、ペットホテルにやって来た。「あんまり食べないです。」との言葉とともに、1週間預かった。 初日は、フードをあげてもすぐに食べず、し […]

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犬が犬とどう関わるかは、犬同士の触れ合いの中で、わかり合うもので、それを人間が犬に教えるということは、できないのかもしれない。

うちの犬は、散歩中や外出時など、他の犬を見かけると、走り出して向かっていこうとする。その様子からすると、表情はうれしそうだし、しっぽを振っているし、少なくとも、ネガティブな感情は見て取れない。興味があって、遊びたいのだろ […]

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犬は人間に嫌がらせをするか、を考えてみたが、本質はそこではないことに気付いた件。

診察のときに、「うちの犬、嫌がらせをするんです。」と相談を受けたことがある。犬が嫌がらせをするとは、考えたこともなかったので、本能的に引っかかるものがあったのだが、その内容を具体的に聞いてみると、トイレ以外の場所で排泄を […]

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ツールとエールを携えて、飼い主とペットの長距離マラソンに伴走する。それが行動診療。

当院の行動診療を受けられる方は、事前にたくさん勉強されている。それだけ悩みは深刻なのだ。いろいろ調べて得た情報をもとに、ご家庭で懸命に対策をされたり、トレーニングの学校に通わせたり、奮闘されてきている。診察時には、満身創 […]

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グルグル回って、しっぽや腰を咬む。若い犬のこの行動は、常同障害か、脊髄疾患か、てんかんか。

自分のしっぽと太ももを咬む犬が来た。流血している。診察を待っている間にも、咬んだらしい。いざ、診察。こっちに興味を示して、手をペロペロと舐めてくれて、落ち着いているように見えた。しかし、首輪から垂れているリードが腰やしっ […]

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攻撃を発動させないために、犬がくわえた物の取り返し方をマスターしておこう。

そもそも、「ちょうだい」のコマンドで、口から出すことを教えておいて、それができていればよいが、それができていないときは、とにかく丁寧に取り返すしかない。 特に犬は、物を守る本能が強い。取り上げる行為は、飼い主に対する不信 […]

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子犬の夜鳴きに困ったら、何を置いても、遊ぶ、遊ぶ、遊ぶ。

毎日これが続くのかと思ったら、途方に暮れた。でも、過ぎてしまえば、そんなこともあったなぁで終わってしまう。毎日3時間、おもちゃで遊び続けた。真剣に、おもちゃを投げたり、引っ張りっこをした。犬は、いつの間にか、落ち着いた。 […]

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猫の特発性膀胱炎の本質は、泌尿器系以外のところにある。

比較的若い猫が、頻尿や血尿といった症状を示すことは、よくある。特発性膀胱炎と診断をすることが多い。この猫の特発性膀胱炎は、膀胱炎という名称が付いていながら、泌尿器系の病気ではない。実態は、泌尿器系以外に原因があって、慢性 […]

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犬がなぜ攻撃行動を起こすのかについて、情報の背景を知って、選び取ってほしい。

パラダイムシフトは起きている。 犬の攻撃性の治療には、「犬の優位性を抑える」とか、「主従関係を重視する」という考え方を支持する傾向が、いまだに少なからずある。 これは、これまで、” 飼い主より先に犬に食事を与えたり、散歩 […]

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