行動の話
犬の尾追い行動は完治はしないが適切な薬と管理でコントロールできる。生涯にわたる飼い主の関わりが不可欠だ。
犬の尾追い行動は幼齢期から見られることが多い。自分の尾を気にする仕草、そしてクルッと回る。不快や葛藤を感じたときにもその行動をすることがあり、次第に悪化するケースもある。MRIまで含めた検査ではっきりとした原因がつかめな […]
吠える犬。エネルギー発散不足を解消し、不安や恐怖の感情を軽減する。
スケジュールを立てる能力を持っている動物は人間だけなのだそうだ。誰と会う、何をする。未来を計画して期日を決める。これが人間と他の動物を分ける特徴の一つらしい。他の動物は先を見越した行動はとらないとされている。ただし、「予 […]
犬の尾追い行動。早めに気づいて飼い主の関わり方を適切に変えることが将来の問題行動を防ぐことに役立つ。
飼い主からのちょっとした相談という形で尾追い行動の質問を受けることがある。ぐるぐるとしっぽを追いかける行動。尾追い行動は柴犬で見かけることが多いが、それ以外の犬種でもときどき見かける。 尾追い行動の原因を絞り込むためには […]
常同行動は不安や葛藤、高揚といった感情がきっかけになる。薬物と行動療法で神経回路の再構築と行動修正を目指す。
手術後に患部をしきりに気にするようになる犬は、元々デリケートなことが多い。窓の外に見える鳥、インターホンの音、来客。様々な刺激がスイッチとなって吠える。吠えることで嫌なことを排除できた成功体験が拍車をかけるのかもしれない […]
前に進みたいけど進めない。散歩中の犬の葛藤。犬とすれ違うときにどう対処すればよいか。
犬の散歩中、遠くから同じように犬の散歩をしている人がこちらに向かってくる。このままだと至近距離ですれ違うはずだ。こっちの犬の耳が前に向く。前方に注目しているのがわかる。目の色が変わった。あっちの犬にロックオンだ。 前のめ […]
家庭に子どもが増えたとき、犬の心身に起こる変化。新たな秩序に慣れるまで、待つ心構えが必要だ。
家庭に人間の子どもが新たに生まれて加わることは、犬にとってはおおきな環境変化だ。今までいなかった別の生き物が突然家の中にいる。元々不安感が強くて怖がりな性格の犬であれば、この変化にすぐにはついていけないことが多い。 しか […]
前庭疾患や認知症の症状は、脳腫瘍の別の顔かもしれない。辻褄が合うのであれば薬の選択肢を増やせる。
高齢な犬がぐるぐる回る。そのうち尻もちをついてもがいて起き上がれない。そこでイライラして泣き叫ぶ。こんな状況に直面する飼い主は辟易だ。眼をよく見ると水平にゆっくり動いて素早く戻るを繰り返している。水平眼振だ。それで体が回 […]
犬の前庭障害は人間のメニエール病に似たような病気だが、三半規管のトラブルだけではないこともある。
ふらつきは脳の異常やある種の薬を飲んでいても現れることがあるが、三半規管のトラブルが原因となっていることはよくある。たいがいは体が左右のどちらかに向こうとして、顔をじっと見てみると眼球がゆっくりと左右どちらかに動いている […]
高齢犬の夜鳴き。認知症ではなく運動が少なくてエネルギーがあり余っているからということもある。
高齢な犬が夜に鳴くというと認知症をまっさきに考えるが、そうとも限らないこともある。認知症が疑わしいのかどうかは専用の評価表に沿って見極めるが、診察時の様子を見ただけでもわかることがある。 落ち着いた様子で周りをキョロキョ […]
犬の尾追い行動の治療は、飼い主の前向きな姿勢が鍵となる。初期対応と薬物療法で改善をたぐり寄せる。
尾追い行動の予兆は幼齢期から見られている。しっぽの方をしきりに気にする様子。最初はこれである。それが成犬になっても治まらず、むしろ程度はひどくなり、激しくグルグル回るようになってしまう。MRIで頭からしっぽまで異常がない […]