行動の話
パニックになった猫をきっかけとして、別の猫との関係性が悪化。文脈に沿った正当な方法をいくつか重ねることで改善を目指す。
猫が複数頭で生活する。その中で関係性がこじれることがある。例えば、何かをきっかけとして1頭がパニックを起こす。それを目撃した別の1頭が驚いて怒り出す。そこから2頭の激しい喧嘩が始まる。沈静化したとしても不安や恐怖、葛藤と […]
犬の食べムラにどう対応するか。気にかけすぎることが逆効果になる犬もいる。毅然とした関わり方を身につけよう。
自宅ではフードをなかなか食べないとか、食べムラがあるとか、犬の食べ具合とか食べ方とかで飼い主は悩むことがある。 フードをあげてもすぐに食べず、しばらくして見に行っても食器の中にはほとんどそのまま残っている。フードが散らば […]
犬が犬とどう関わるかは、犬同士の触れ合いの中でわかり合うもので、それを人間が犬に教えることはできないのかもしれない。
犬が散歩中などに他の犬を見かけると走り出して向かっていこうとする。その様子からすると表情はうれしそうだし、しっぽを振っているし、少なくともネガティブな感情は見て取れない。興味があって遊びたいのだろうと解釈できる。でも、咬 […]
犬は人間に嫌がらせをするか、を考えてみたが、本質はそこではないことに気付いた件。
「うちの犬、嫌がらせをするんです。」という人をメディアで見かけたことがある。犬が嫌がらせをするとは、考えたこともなかったので、本能的に引っかかるものがあったのだが、その続きを聞いてみると、トイレ以外の場所で排泄をするとい […]
ツールとエールを携えて、飼い主とペットの長距離マラソンに伴走する。それが行動診療。
当院の行動診療を受けられる方は、事前にたくさん勉強されている。それだけ悩みは深刻なのだ。いろいろ調べて得た情報をもとにご家庭で懸命に対策をされたり、トレーニングの学校に通わせたりして、奮闘されてきている。診察時には満身創 […]
グルグル回ってしっぽや腰を咬む。常同障害か、脊髄疾患か、てんかんか。もはやきっかけはわからないが、整理して診療を進める。
自分のしっぽや太ももを咬むという行動は、犬では見かけることがある。柴犬はそもそも尾追い行動がよく見られる犬種として有名だが、他の犬種でもあり得る。咬み過ぎて流血することもある。ひどくなると、首輪から垂れているリードが腰や […]
攻撃を発動させないために、犬がくわえた物の取り返し方をマスターしておこう。
そもそも「ちょうだい」のコマンドで口から物を出すことを教えておいて、それができていればよいが、それができていないときはとにかく丁寧に取り返すしかない。 特に犬は物を守る本能が強い。取り上げる行為は飼い主に対する不信感を植 […]
子犬の夜鳴きに困ったら、何を置いても、遊ぶ、遊ぶ、遊ぶ。
毎日これが続くのかと思ったら途方に暮れた。でも、過ぎてしまえばそんなこともあったなぁで終わってしまう。毎日3時間おもちゃで遊び続けた。真剣におもちゃを投げたり引っ張りっこをした。犬はいつの間にか落ち着いた。気が済んだのだ […]
猫の特発性膀胱炎の本質は、泌尿器系以外のところにある。
比較的若い猫が、頻尿や血尿といった症状を示すことはよくある。特発性膀胱炎と診断をすることが多い。この猫の特発性膀胱炎という疾患は、膀胱炎という名称が付いていながら泌尿器系の病気ではない。実態は、泌尿器系以外に原因があって […]
犬がなぜ攻撃行動を起こすのかについて、情報の背景を知って選び取ってほしい。
パラダイムシフトは起きている。 犬の攻撃性への対応には、「犬の優位性を抑える」とか、「主従関係を重視する」という考え方を支持する傾向が、いまだに少なからずある。 これは、これまで、” 飼い主より先に犬に食事を与えたり、散 […]