猫の様子がおかしいとき、その原因が行動か神経かまで絞れたら、使える薬がある。

留守中のペットの様子はカメラがあってもすべてを把握できるとも限らない。外出先から戻って来て、猫の様子がおかしいことに気づくことがたまにある。トイレ以外の場所で粗相をしていたり、暗いところに隠れたがったり。そんな光景が帰宅後に見られて、でも、病院では猫に不自然なところがないといったときは、行動か神経の問題を疑う。怖い思いをしたのかもしれないし、てんかんの発作後徴候なのかもしれない。

猫のてんかんの定義や分類、発作のタイプは、犬と同じだ。犬には、特発性てんかんの国際的な診断基準がある。だが、猫の特発性てんかんを診断する基準は、明確には定められていない。猫のてんかんを疑うとき、我々は基本的に犬の基準を参考に診断を進めることになる。

辻褄が合うことや、きっかけになりそうなできごとがなかったかを詳細に聴取しても、最終的にはなんとなくとか、印象とか、経験とかでストーリーを想定するしかないケースはある。不安感や恐怖心からの行動だったり脳神経の問題だったりというのは、決定的な原因がすぐにはつかめないこともあるので、そうなりがちである。そんなときは、両方の対応を同時に取る。

大事なのは、ただ様子を見るのではなく、何か手を打つ。何もしなければ前に進まない。そこで、ある種の薬を使う。それで様子が落ち着くかどうかを見る。後になって、きっかけとなりそうなことがわかることもある。当時は外で工事をしていたとか、木を伐採していて大きな音がしていたなど。1回で答えを出そうとするのではなく、考え続けることが大事だ。