動物病院に来ると発作を起こす犬。特定の刺激で起こる「反射性発作」とは。
緊張だけで発作を起こすことがある。普段の生活で変わった様子はない。とにかく不安なこと、怖いこと、そういった強いストレスがかかったときに発作が起きる。このように、決まった刺激や決まったシチュエーションで起きる発作を反射性発作と言う。人間で言うところの反射てんかんに相当するようだ。
猫だと高い音をきっかけとする反射性発作があるが、犬にもある。他に似た用語として反応性発作があるが、これは頭の中以外に原因がある発作だ。つまり、腹部臓器の疾患とか中毒とか。さて、動物病院に来たときだけけいれん発作を起こす犬がいた。極度の緊張。これがきっかけである。病院に来なければ発作は起きない。一般的に反射性発作は、緊張の他にも爪切り、雷、来客、花火といったことでも現れることがあるようだ。
脳の中に特定の刺激に対して発作を起こしやすい神経細胞がおそらくもともと存在していて、その神経細胞が受ける刺激が限界を超えると過剰に興奮して発作が起きるということなのだろう。反射性発作は特発性てんかんに含まれて、脳の構造としては異常がない。なので、MRI検査をしても特徴的な所見は得られない。
この犬の場合は動物病院に行かないということが対処方法だ。なので往診をすることになる。でも、ちょっとしたことなら往診で済むが、体調不良ということになれば来院してもらわないことにはやれることに限界がある。そのときのために、特発性てんかんとして内服を開始しておくかどうか、飼い主と相談しておく必要があるかもしれない。

