飼い主の違和感は意外と当たっている。脊髄空洞症の見えない痛み。
なんだかわからない症状を示しがちな疾患として、脊髄空洞症がある。
どこかが痛いのでは?と飼い主が思う疾患のうちの一つだ。
脊髄空洞症。比較的広く飼い主に認知されてきている用語である。
キャバリア、チワワ、ポメラニアン、フレブル、ヨーキーでは遺伝的背景が関与すると考えられていて、
後頭部から首の骨や関節にかけて、大なり小なり形の異常を持って生まれてくる。
その影響が小脳や脊髄にも波及すると、これをキアリ様奇形と言う。
ここからさらに髄液の流れが妨げられると脊髄空洞症になる。
そうなると首のあたりに痛みやしびれなどの異常感覚とか違和感、不快感を犬は持つようになる。
その様子を見て、飼い主は何かおかしいなと思うわけである。
飼い主の訴えと実際に病気が有るか無いかには、実は一定の関連があることが文献に書かれていて、
あながち飼い主の考えすぎとか勘違いとかで片付けてはいけないのだ。
しかも年齢を重ねると進行することもあるようなので、なおさら無視できない。
脊髄空洞症の原因がヘルニアや腫瘍、炎症、外傷などでない限りは、
神経の障害は比較的軽く、内科治療に反応しやすい傾向があることが知られているので、
MRIで確定診断したいところではあるが、最初に試しに薬を使ってみてもいい。

