キャバリアのこの不思議な動きは何だろう? シニアになった頃から体の一部がピクピクする。
キャバリアが家で伏せていたり、座っていたり、横になっていたり。そうして落ち着いているときに胸のあたりがピクンピクンと動く。ボディビルダーが満を持して胸筋を意識的に動かすそれとは違って、何の意思もなく、ひとりでに動いてしまっている。それだけで終わることもあれば、まぶたもピクピクしたり、頭を縦に振ったり、身震いしたり。その動きの波が腕から手先まで広がることもある。そこまで行くと、ふらついたり崩れ落ちたりする。
若い頃はなかったのに、年を重ねてから目立つようになった。飼い主はそうして気づくことが多い。この症状にきっかけはなく、興奮しているとか運動しているとか、アクティブなときには起きない。静かなスタンバイの状態のときに起こる。だが意識はある。特徴として頻度や強さが増していく傾向にある。だんだんと飼い主はそんな犬を見て生活に支障をきたしているのではと感じるようになる。
シニアのキャバリアのミオクローヌス。だいたい8歳くらいから始まる。脳や脊髄、末梢神経を走る電気信号の伝達の不具合が原因ということらしく、脳細胞が暴走するてんかんではないので、病気ということではないようだ。ただ、このミオクローヌスが起きる前後にけいれんが起きることがあるなど、てんかんに関連してくるかもしれないという報告があるので、注意は必要だ。
頻度が少なくて、犬自身の生活に影響がない範囲であればそのままにしていても構わない。それが増えてきて、辛そうに見えるのであれば、薬を始めればいい。この薬は途中で止められるので始めやすい。全身のけいれんが出るようなことがあれば診断に進んで、その原因によって治療や投薬をすればいい。

