心臓病を持つ高齢猫は倒れることがある。だが、その症状は神経病にも似ている。すべてのバランスをとりながら管理をする。
猫の心臓病と言えば肥大型心筋症だ。若くても高齢でも発症する。そういう猫が倒れた場合、失神か血栓塞栓症を疑う。ふらっと倒れるなら失神だろう。血栓塞栓症は後ろ足の付け根のあたりで大動脈に血栓が詰まって、そこから先は麻痺するので、バタッと倒れる。通常、激烈な痛みが生じるので、苦しいことが多い。
痛そうでもなく、暴れるでもなく、両足の付け根の脈拍が触れることができれば、血栓塞栓症ではない。失神したのだろうと判断する。だが、心臓病があったとしても、それに関する症状ではないこともある。そこで思い浮かぶのがてんかんだ。
けいれんを目撃せずに、けいれんの後のふらつきだけを見たとかは、わりとあり得る。あるいは、意識が消失するタイプのてんかんなど。経緯やその症状の前後の様子を詳しく聞くと、ヒントになることがあるかもしれない。
よくよく聞いてみると、以前にけいれんを起こしたことがあるという情報が出てくることもある。てんかんの疑いもありそうだということであれば、心臓薬、血栓予防薬、抗てんかん薬を併用して、経過を観察することになる。診断を絞る際に決め手に欠ける場合は、すべてに対応した管理をすることが大切だ。