脳腫瘍が認知症の皮をかぶってやって来る。しっぽを出すまで普段の様子と神経の症状を注意して観察する。新着!!
認知症だと思っていても、実は脳腫瘍だったといったことはたまにある。発生する場所にもよるが、腫瘍が脳を障害する結果、認知機能が低下する。それが最初は認知症に見える。ただし、脳腫瘍だった場合、体のどこかに現在進行形で神経症状 […]
雷の日、犬のためにできること。雷恐怖症の犬への正しい向き合い方。
頭上に暗雲が立ち込め、遠方からゴロゴロと重低音が鳴り響く。時折ピカッと一瞬のきらめきが走る。家の中の犬はとたんに落ち着きを失う。うろうろして怯える。雷恐怖症の犬は少なくない。そして、理屈がわからないので、永遠に慣れること […]
コーギーの変性性脊髄症。生きている間に診断ができない理由。
後ろ足がふらついたり、引きずったり、コーギーにそういった症状が見られたときは、椎間板ヘルニアを第一に疑うことが多い。ところが、最初に症状が見られてから1~2年ほどが経ち、なんだか前足の動きがおぼつかないなどが見られたとき […]
正解はこれ! 愛情が伝わる “ ごほうび ” の与え方。
「帰ったらごほうびあげるね。」 診察中、一緒にいる飼い主がかたわらでペットに声をかける。特に、採血や注射をしているときなどに多い。可愛がられていることがよくわかる。応援の言葉をかけているのだが、ペットはそれどころではない […]
ふらつく高齢犬。目の奥に潜む前庭の不調。
ブルブルブルッと頭を振ると、よろよろと千鳥足になる。倒れそうになるところを、あわてて手で支える。昨日よりは眼球の横揺れが少し落ち着いているようで、ほんの少しホッとする。回復に向かっている兆しが見えると、飼い主としても、診 […]
ぐるぐるぐる、、、また始まった、、、。尾追い行動と薬の関係を知る。
尾追い行動などの「常同障害」を持つ犬に対して、薬を使用することで劇的に症状が改善することがある。その様子を見て、「そろそろ薬をやめられるのでは」と考える飼い主も少なくない。 しかし実際には、一度症状が落ち着いたとしても、 […]
てんかんで投薬中の猫の肝酵素が上昇したらどうする?
てんかんの投薬を受けている猫の肝臓の数値が高い。 こんなとき、抗てんかん薬の副作用を原因として真っ先に考えてしまいがちだ。ところが、猫のてんかんで第一選択薬として使う薬は、肝障害を起こしにくいと言われている。この点は犬と […]
分離不安・恐怖症・攻撃行動・常同障害。犬の精神的問題に抗うつ薬を使う理由。
常同障害や統合失調症を発症している人の脳は、その一部が過剰に興奮してアイドリング状態となっていることがわかっている。つまり、一度火がついたエンジンが止まらないのである。脳の細胞に発生した電気が、細胞から細胞へと延々と伝わ […]
成犬以降で発症して高齢になって悪化する。この進行性タイプのミオクロニー発作を放置せずに早く対処する。
ミオクロニー発作で使われる抗てんかん薬は、それ以外の全般発作や焦点性発作で第一選択薬として使われる抗てんかん薬とは種類が異なる。その薬は、個人的には特にミオクロニー発作に効果が見込める感覚を持っており、処方された犬たちは […]
「やさしさ」が不安を育てる? ― 真の意味で犬の気持ちに寄り添うために。
雷が鳴ったときに愛犬が震えていたら、つい「大丈夫だよ、怖くないよ」と声をかけて抱きしめたくなるのが飼い主の気持ちだろう。怖い思いをしている犬をなだめる。そうするのはよくわかる。 実はその関わり方は、「怖がる理由がある」、 […]