行動の話
うちの子の“ビビり”は悪くない。不安を抱えて生まれてきた本当の意味を知る。新着!!

オオカミにどのようなイメージをお持ちだろうか。いたって友好的だという印象を持つ人はまずいないだろう。むしろ逆だ。敵対的である。警戒心が強く、人間が姿を見せれば逃げ、近づけば威嚇し、一線を超えようとすれば攻撃してくるはずだ […]

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神経の話
ふるえは痛み? 不安? それとも…。白い小さな犬がかつて教えてくれたこと。髄膜脳炎のお話。

全身のふるえは、体が痛そうだと飼い主は感じることもあるようだ。来院したときは、当然、緊張でふるえることが多い。そして、その緊張によって、痛いところがあったとしてもなかなかそれを表現してはくれない。動物にしてみれば、それど […]

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行動の話
犬のハエ咬み行動をめぐる誤解と真実 ― その行動、ホントに ”てんかん” なの? ―

犬のハエ咬み行動はとても認知が広がっている。個人的にはそんな肌感覚がある。情報収集をしっかりしている飼い主が増えたことは、その要因の一つだろう。しかし、この行動は、ほとんど直感的にと言っていいほど、ある疾患と結び付けられ […]

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神経の話
「クチャクチャ」「走り出す」― 猫の側頭葉てんかんの特徴と危険性について知っておこう。

口をクチャクチャしたり、瞼など顔が引きつったり、猫の発作で見られる症状には特徴がある。このとき発作の焦点は大脳の側頭葉で、側頭葉てんかんと呼ばれる。側頭葉には、聴覚を認識する聴覚野や、記憶や学習に関連する領域、辺縁系、特 […]

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行動の話
老化の仕組みと認知症への寄り添い方―ゆっくりと老いてゆく彼らに今日も変わらない優しさを。

ちょっとした傷の治りが悪くなる。疲れが回復しにくくなる。かつてできていたことができなくなる。高齢になるにつれて、体を構成する物質の原子や分子の収支はマイナスに傾きがちになり、一定を保てなくなる。こうして“生きている”とい […]

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神経の話
発作と性格がつながるとき ― ミオクロニー発作の治療で犬の未来が変わる。

目の前に手をかざすと、衝撃を受けるように細かい瞬きをし、体は小刻みにビクビクと震える。ミオクロニー発作は、当院では高齢なプードルやチワワでよく目にするが、たまに柴犬でも遭遇する。こうした犬たちは普段はどうかというと、共通 […]

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行動の話
子犬がトイレをガジガジするのはしつけの失敗じゃない!実はトレーニングを始める大チャンス!!

子犬がトイレを破壊する。床置きのトレータイプのトイレはプラスチックでできている。それをかじったり、その網目にはさみ込んであるペットシーツをかじって出したり、こういった行動は、飼い主にとってはトイレがうまくできていないと受 […]

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神経の話
脳腫瘍が認知症の皮をかぶってやって来る。しっぽを出すまで普段の様子と神経の症状を注意して観察する。

認知症だと思っていても、実は脳腫瘍だったといったことはたまにある。発生する場所にもよるが、腫瘍が脳を障害する結果、認知機能が低下する。それが最初は認知症に見える。ただし、脳腫瘍だった場合、体のどこかに現在進行形で神経症状 […]

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行動の話
雷の日、犬のためにできること。雷恐怖症の犬への正しい向き合い方。

頭上に暗雲が立ち込め、遠方からゴロゴロと重低音が鳴り響く。時折ピカッと一瞬のきらめきが走る。家の中の犬はとたんに落ち着きを失う。うろうろして怯える。雷恐怖症の犬は少なくない。そして、理屈がわからないので、永遠に慣れること […]

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神経の話
コーギーの変性性脊髄症。生きている間に診断ができない理由。

後ろ足がふらついたり、引きずったり、コーギーにそういった症状が見られたときは、椎間板ヘルニアを第一に疑うことが多い。ところが、最初に症状が見られてから1~2年ほどが経ち、なんだか前足の動きがおぼつかないなどが見られたとき […]

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