行動の話

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犬に原因を求めるのではなく、まずは自分を見つめよう。犬の問題行動と飼い主のパーソナリティとの関連性。

犬の行動はしつけや環境だけでなく、飼い主の性格や態度にも大きく影響を受けることが多くの研究で示されている。特に、犬の問題行動(吠え、攻撃性、分離不安など)は、飼い主の性格や接し方によって増減することがわかっている。ここで […]

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犬は一定の生活リズムに安心するので、状況が変化しても、飼い主は冷静に振る舞うようにするとよい。

犬は社会性のある動物なので、愛着を感じる人の行動の変化に敏感だ。人間が自宅で過ごす時間が長くなったり短くなったり、そういったことは戸惑いの原因となって犬の精神状態に多大な影響を及ぼす。例えば、飼い主が自宅にいる時間が長い […]

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ミオクロニー発作の症状にはさまざまなタイプがある。行動の問題のように思えても、投薬を開始した方がいいこともある。

ミオクロニー発作を持つ犬が行動の問題とも受け取れる症状を表すことがある。ミオクロニー発作とは、電気が走ったかのように筋肉が短く収縮を繰り返す形で現れるてんかん発作である。ビクビクとかガクガクとか、体が小刻みに震える。 こ […]

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おなかの毛が薄い猫。何かストレスを感じているのかもしれない。猫同士の関係性を見極めて、生活環境に手を加える。

おなかの毛が薄い猫は珍しくない。脱毛部位が円形だったり楕円形だったり、胸や太ももにまで広がっていることもある。たいがいが舐めている。皮膚が赤いときは舐めて軽度な炎症を起こしている。舐性皮膚炎だ。泌尿器や消化器の症状がなけ […]

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攻撃性が強い犬。薬物療法とトレーニングを組み合わせて改善を目指す。

うなる、吠える、咬むという問題行動がとても強い場合、最初から薬を処方することがある。同時に、吠えていないときの報酬を増やすとか、コマンドを出すとか、行動修正法を試すこともある。そして、自宅で飼い主自身がどのように対応すれ […]

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脈絡のない意味不明な行動。その意味は? きっかけは? そして、放置するとどうなるか?

好きな人に会って、楽しく夢中になれる時間を過ごす。でも、それは永遠には続かない。いずれは離れなければならない。後ろ髪を引かれながら、おとなしく飼い主に連れて行かれる。車で出かけるのはウキウキするが、散歩となれば話は違う。 […]

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野性の血が濃いベンガル。それゆえに問題行動が現れやすい。矯正はできないので、ともに暮らすときはすべてを受け止めよう。

当院の行動診療では、野生の猫種に近縁な猫は、品種の特性上、期待する効果を得られないかもしれないので、その点を了承いただいた上で受診を検討していただいている。「野生の猫種に近縁」とは、野生猫とイエネコの混血種のことだ。例え […]

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排尿でも排便でも、トイレの失敗は生きにくさの表れなのかもしれない。猫の暮らしぶりから心模様を察してあげよう。

猫がどの程度ストレスを感じているかは、飼い主にはわからないことが多い。いつもと変わらないけど…、そんな風には見えないけど…。診察室で飼い主からこのような言葉をよく聞く。しかし、猫自身はサインを出していることがある。その一 […]

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目の色を変えて吠え続ける犬。この興奮をどう鎮めるか。素質や特性をつかんで適切な薬物療法を施す。

犬が吠え続ける、興奮し続けるといったように、ある行動が許容範囲内でおさまらずに、異常なまでに持続してしまう場合、脳内の一部の神経回路の異常が原因であることが報告されている。動物が何かの行動を起こすときには、神経の細胞に電 […]

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犬の尾追い行動は、行動学的問題と神経疾患の両方を並行して考えなければならない。抗うつ薬だけでなく、鎮痛薬も有効なことがある。

安定させるまではひと苦労なのに、その安定した状態はちょっとしたことで一瞬にして崩れ去ってしまう。神経に作用する薬剤には、すぐにはやめられないものがある。それは、突然やめると急激に悪化するからだ。抗てんかん薬や抗うつ薬の中 […]

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