神経の話

神経の話
猫に見られる典型的なてんかん発作。神経過敏になった後、走り出し、倒れて全身の激しいけいれんを起こす。正しい薬の使い方で緩和する。

野良猫が幼齢期に保護されて、その後けいれんを起こすようになることはときどきある。何度も繰り返している場合は、てんかんだろう。つまり、慢性の脳疾患ということになる。猫のてんかんの定義や分類は犬と一緒なのだが、細かいところを […]

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超高齢猫のけいれん。鼻のふくらみからリンパ腫を疑った。脳転移しても緩和ケアで穏やかな最期を迎えられる。

薄明りのリビングは、暖気で満たされていた。ストーブから伝わる熱が冷気をまとった体を包んでくれる。目線の先にあるソファの上に、キジ色の猫が毛布をまとって横たえている。ストーブを通り過ぎ、そばまで寄ってしゃがみ込む。毛布の下 […]

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体調が悪くてふらつくことは、犬にも猫にも起こることはある。まずは全身状態を把握しよう。

体調がすぐれなくてふらつくことは人間ではあるだろう。立っていられなくてしゃがみ込む。こういったことは犬や猫でも起こるのだ。4足歩行で踏ん張ることができるので、人間のように倒れることはないからわかりにくいかもしれない。手足 […]

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発作が減らない! 変えるか、増やすか、薬の調整。正しいのはどっち?

てんかんの薬を飲ませていても、1ヶ月のうちに2~3回発作が起きているというとき、どう考えればよいか。治療目標としては発作を3ヶ月に1回程度に減らしたいので、薬の量が足りないか薬を追加するか、まずはこのどちらかを考える。 […]

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このフラフラは何が原因? 同時に見られる症状が斜頸や眼振だけであれば、その運動失調は前庭性だ。

体の左側を下にして診察台の上に横たわる高齢犬。磁石でもくっついているみたいだ。起き上がろうにも吸い付いて離れない。抱き直して右下にするともがいてパニックになる。再び左下にすると静かになる。左下がしっくりくるらしい。もしや […]

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戦慄が走る、パグの神経症状。パグ脳炎が少しでも脳裏によぎるなら、積極的に精査に走るべし。

他にもヨーキーやマルチーズ、ポメラニアンなどの小型犬種に発生することはあるのだが、パグ脳炎という用語は、かつてパグに集団発生したからなのか、それとも語呂がいいからなのか、有名である。その実態は、壊死性髄膜脳炎である。自己 […]

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物音に対して敏感過ぎる猫。それが異常行動に伸展する場合には聴原性反射性発作を疑う。

キビキビして見るからに活動的な猫はその視覚や聴覚も鋭いことがあり、例えば、ビニールのガサガサ音や家族の人の素早い動きなどに驚く。このように、引き金は視覚刺激と聴覚刺激だ。刺激に対してピキーンと一瞬にして神経が高ぶる。瞳孔 […]

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ガクガクガクッ。電撃的な体のビクつきは、ミオクロニー発作を疑え!

腰を抜かす、プルプル震える、グルグル回ってバランスを崩してへたり込む。これだけでは原因が何かはなんとも言えないが、これが、ガクガクガクっと体が小刻みに上下に揺れて尻もちをつく、という表現になれば、ピンと来る。さらに、光を […]

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てんかん診療の進め方。厳密な診断基準に沿いながら、飼い主の感情を組み入れる。現場で役立つカスタマイズ。

1ヶ月間隔で2回、犬が発作を起こしたが、どう考えればよいかとの相談を受けた。てんかんの可能性はあると答えた。他の原因もあるかもしれないが、てんかんではないとは言えない。他の原因も頭の片隅に置きつつ経過を見守るのだ。基準か […]

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脳炎? 特発性てんかん? 痛み? 典型的でない症状が見られたときは、決め打ちせず慎重に見極める。

興奮した後に声を上げて倒れるという症状は、2つの問題が考えられる。痛みかてんかんかだ。震えて口を大きく開けて叫び声を上げる。体は硬直し、排泄もしてしまう。飼い主にとっては恐ろしい光景だ。震えや硬直はけいれんを思わせる。一 […]

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