高齢な小型犬が鳴く理由。認知症なのか、感情的な行動なのか。

「急に鳴くようになったんですが、認知症でしょうか?」

高齢犬が鳴くと言えば、認知症を最初に思い浮かべる。詳しい話を聴く前に、先入観を持たないようにと、質問票を使って認知症の評価を行う。

所定の質問項目に答えてもらい、それを点数化する。合計点を算出して、認知症が疑われるかを評価する。スコアによって認知症をステージングするので、そもそも最低スコア以下であれば、認知症の可能性は低いと考える。では、そんなときに急に鳴くようになった原因は何を考えるか。飼い主に話を聴いてみる。

幼いこどもが家にいるとか、鳴くタイミングがこどもと関わった時が多いなど、こどもの動きはおとなでも予測がつかない。急で力加減がうまくないといったように、扱われ方によっては痛いこともあるだろうし、怖くもあるだろう。

相手がこどもに限らず、突発的なできごとが直前にあった場合は、鳴く行動は認知症ではなく、そういったことがきっかけと考えるのが妥当だ。このときの感情は、恐怖や不安。家庭の事情を配慮しながら、できる限りきっかけを避けてもらうように助言をする。