問題行動の診療(ビーグルの吠え)【1】

2021年11月、ビーグル(2歳の去勢オス)の吠えの行動診療を行いました。

ペットホテルやシャンプーで預けている最中の吠えの行動についてのご相談でした。

特に、ケージの中で待機している時と、人が通りかかった時に吠えることが多かったのですが、大音量が病院中に響き渡るのと、迷惑をかけてしまっているのではないかと飼い主様もご心配をされていましたので、認定医の先生のアドバイスを受けながら、行動診療を開始することにしました。

初回は、飼い主様に記載していただいた問診票と、直接の聞き取りを行い、そこから行動のきっかけ(動機づけ)を以下のように考えました。

  1. 要求(社会的、生物学的、環境的)または関心を求める行動
  2. 障壁に対する不満(閉じ込められていることへの不満)
  3. 分離不安
  4. 社会的促進(他の犬の吠えに同調した吠え)
  5. 来院や動物病院、トリミングに対する恐怖

ここから、さらなるカウンセリングと病院での行動観察により、原因を絞り込みます。

つづく。