基準値内でも下がってきたら、要注意!知っておくべき抗てんかん薬の耐性発現。
安定していたのに1年ぶりにけいれん発作を起こすということはある。すぐにいつも飲んでいる薬に加えて別の薬を追加する。けいれんを抑える作用が早く現れる、頓服で使える薬だ。特発性てんかんと確定診断はついている。
発作型の変化はないので、特発性てんかんの範囲内の発作がこのタイミングで起きた可能性を第一に考える。高齢であればその他の原因がこの1年で新たに生じた可能性ももちろん否定はできないが、ひとまずそれは置いておく。発作がこの1回でしばらく治まって、また3ヶ月以上間隔が開くのであれば、特発性てんかんとしては許容範囲内の頻度だ。
このとき、元々飲んでいた薬の血中濃度を測る。その数値によっては解釈が変わるかもしれない。基準値の範囲内でも1年前より下がっていたとすると、耐性を疑う。自宅では確実に投薬ができていることが前提である。もしかしたら体が薬に慣れてきたのではないか。薬用量が足りなくなって、今よりも多い用量でないと効かなくなったのかもしれない。
発作はゼロを保ちたいものだ。定期的に血中濃度を測定して数値が参考基準値の範囲内にあったとしても、これまでよりも下がっていればその段階で薬を増やして積極的に安定を作り出すべきなのだろう。