小型犬が震える、怖がっている、キャンと鳴く。そんなときは、後頭部から首にかけての異常もあるのかもしれない。

構造的てんかんの鑑別のために大学病院を受診して、明らかな異常がないということで特発性てんかんと診断されることは、若くても高齢でも犬ではよくある。

MRIでは頭部全体を撮影するので、大脳だけでなく小脳や延髄、頭蓋骨に形の異常が同時に見つかることがある。後頭骨形成不全や小脳尾側吻側変位、頚部脊髄中心管拡張といったように、診断報告書には書かれていることがある。てんかんの原因とは全く別に、頭蓋骨の変形や脳脊髄の異常が見つかることがあるのだ。

獣医大学の神経科の先生によると、こういった異常は小型犬に本当に多いのだそうだ。別の目的でMRI検査をして、たまたま見つかる。でも、これに関連する症状が出ないことがほとんどだ。

症状が出るときもある。首のあたりに違和感や痛みを感じたり、それで震えたり不安になったり。それがトイプードルやマルチーズ、チワワといった小型犬なら、まずこれを疑っている。その名も頭蓋頸椎移行部異常。