認知症は、気づいたときが始めどき。その”ちょっと変かも”を見過ごさないで。「怒る」、「怖がる」は最初のサイン。
信じたくないという気持ちはわかるが、その引っ掛かりを無視しない方がいい。家の中や散歩中の犬の普段の姿を見ている中で、認知症かな?と少しでも頭によぎったときは、それくらいのタイミングでサプリメントを始めても早すぎることはない。
統計的には犬も猫も認知症の発生率は、8~15歳までは10%弱、16歳で約40%、17歳で約80%の割合だ。いきなりはっきりとわかるような認知症の症状は現れない。8歳だとまだ若い印象はあるが、怒りっぽくなったとか、怖がるようになったとかいった様子が11~12歳を超えたくらいで見られる場合は、認知症の始まりかもしれないと心に留めておいた方がいい。
ここを見て見ぬふりをすると、そのうちグルグルと徘徊する、隙間に挟まる、夜鳴きをするなど、ケアが必要な状態に間もなく進んでしまう。多くの飼い主は進行してから来院し、もう少し早くから対策していればと後悔を吐露する姿を目にする。進行してからでもある程度効果を見込めることはあるが、それでも悔やむ気持ちが生じていることに変わりはない。
今は比較的抵抗少なく始められる認知症用のサプリメントがある。それに、認知症で使えるフードもある。そういったアイテムで先手を打ちながら、介助が必要な中期以降へ向けて家庭の環境を整えておくことが大切だ。高齢であることと、「怖がる」、そして「怒る」。これが認知症を疑い始めるキーワードである。

