「足りない」? 「おいしい」? 「不安」? 若い犬の拾い食い。探索が所有に変わるとき。
若い犬の拾い食い。その原因は次の3系統に分類される。「足りないから食べる」、「美味しいから食べる」、「不安だから食べる」。体格がしっかりしていて、下痢も嘔吐もない。ということであれば、「足りないから食べる」なんてことはない。「美味しいから食べる」のは当たり前。犬は甘いものが大好き。環境を整えることで防げる。
厄介なのは、「不安だから食べる」である。何が不安なのか。「口でくわえたら取られる。」、「なんか見られてる。」である。人間の食べさせまいとする必死な感情や姿に不安を感じる。1歳未満の若い犬が家の中でも散歩中でもなんでも口に入れてしまう行動は、元々の習性としての探索である。「なんだこれ?!」と思ってパクッとくわえる。だが、苦いとかまずいとか食べ物ではないとか、嫌な体験やメリットを感じられなければ口から出す。そうして成長していく中でわかってくる。結果的に異物誤飲とは無縁となる。
だが、ここで飼い主の介入があるとこじれる。口に入れてしまう行動を助長するような出来事があると、成犬になっても長く続いてしまう。最初は探索行動でも、口でくわえた瞬間、それはその犬の所有物となる。探求心から所有欲に変わる。取られようものなら取られまいとする。そして飲み込む。これが一つ。さらに、人間から注目されることも助長する要因の一つ。だから気にかけない。犬の体格にもよるが、小さいものなら飲み込んでも支障はない。そしてもう一つ。退屈だと口にくわえる。だから、エネルギーを発散させてあげる。遊びや散歩で疲れさせる。口に入れても大丈夫な、飲み込めないサイズのオモチャを使う。これは日常的に大事なこと。
とにかく大前提として、犬の口に入ってはいけないものを犬の近くに置かない。美味しそうなものを散らかしておかない。届きそうな場所に置かない。片付ける。散歩中も道に落ちているものに常に注意を払う。それでも飼い主の注意不足で異物誤飲してしまったら、それは甘んじて受け止めて動物病院に行くしかない。

