犬に原因を求めるのではなく、まずは自分を見つめよう。犬の問題行動と飼い主のパーソナリティとの関連性。

犬の行動はしつけや環境だけでなく、飼い主の性格や態度にも大きく影響を受けることが多くの研究で示されている。特に、犬の問題行動(吠え、攻撃性、分離不安など)は、飼い主の性格や接し方によって増減することがわかっている。ここでは、飼い主のパーソナリティが犬の行動に与える影響について考える。

神経質な性格の飼い主は、犬の行動に対して過剰に心配しやすく、不安が伝わることで犬自身も不安を感じやすくなる。その結果、飼い主が外出する際に強い不安を抱く「分離不安」を引き起こしやすくなる。怒りっぽい性格の飼い主は、犬に対して厳しい態度を取りがちだ。過剰な叱責や罰が犬のストレスを増大させ、攻撃性を高める要因となることがある。逆に、冷静で安定したリーダーシップを持つ飼い主のもとでは、犬は落ち着いた行動をとりやすくなる。

一方、しつけに一貫性がない飼い主の場合、犬は「何が正しいのか」を理解しにくい。例えば、昨日はソファに乗っても何も言わなかったのに、今日は怒るといったような矛盾した対応をすると、犬は混乱し、問題行動(吠えやいたずらなど)が増える可能性がある。

飼い主は、まず自分の性格を知り、考え方の傾向を自覚すること。そして、一貫したルールを設けて犬が安心できるようにする。また、犬が良い行動をしたら褒めて、望ましい行動を促す。最後に、飼い主の感情は犬に伝染するので、日頃から自身のメンタルケアを意識する。犬は鏡である。犬が悪いということは絶対にない。飼い主が自らの態度をまず謙虚に見直すのだ。