犬のハエ咬み行動の原因を探る。6つのカテゴリーのうちどれが該当するのか。飼い主は犬の行動をよく観察して獣医師へ伝えよう。
犬が天井を見上げて頭を左右に振り、何かを目で追いかける。時折パクッと口を動かす。犬には何かが見えていて、それを口で捕まえようとしているのか。それとも、見えている見えていないにかかわらず、そのような行動をするのか。傍で見ている人間にはわからない。
このような宙を気にしてキョロキョロする行動は、星を眺めているように見えることからスターゲイジングと呼ばれる。さらに、パクッパクッとその見つめている先を口で捕らえようとする行動が見られるときは、ハエを捕まえているように見えることからフライキャッチングとかフライバイティングと呼ばれる。
その表現が星だろうと蝿だろうと、いずれにしてもこの行動の原因は大きく6つのカテゴリーに分けることができる。行動学的問題や神経疾患をまっさきに思い浮かべがちだが、そうでないこともあるので飼い主からの細かな情報が不可欠だ。経緯、症状、前後関係など、犬の様子や行動、シチュエーションを具体的に記録しておこう。
こういった貴重な時系列の事実関係は診断の助けにもなるし、獣医師がどういった検査が必要でどういった薬を使うべきかを導き出すことに役立つ。確定診断を目指そうとすると厳密には4つの行程を経なければならないが、飼い主の協力があることでそこまでしなくても済むかもしれない。