発作が減らない!? 「効かない」と思ったその先へ。特発性てんかんの投薬治療の選択肢。
「薬を飲んでいるのに、発作が減らない。」
「このまま悪くなってしまうのではないか。」
目の前で起こる発作は、見ている方としてはつらい。こんなことがずっと続くのかと怖くなるのはよくわかる。診察をしていると、これ以上打つ手があるのかないのか、見通しがつかないところに飼い主の不安はあるように感じられる。
脳腫瘍や脳炎、内臓の病気などが原因で起こる発作は別だが、基準に沿った診断手順を経て、最終的に特発性てんかんと診断された場合、薬の選択肢は複数ある。一般的には第一選択となる薬を最低用量から始めて、発作の頻度や様子を記録・観察していく。十分な効果が得られなければ、段階的に最高用量まで増量する。
それでも発作が減らなくても、次の一手はある。血中濃度を測定して、最高値に達していなければ、さらに増量する。それでも発作が続くこともある。でも次の手がある。別の薬を追加するのだ。血中濃度を測らなくてもいい薬はあるが、基本的にはこの工程を繰り返して発作の軽減を目指す。一つの薬で「効かなかったら終わり」ではないのだ。
最初に思うような効果が得られなかったとしても、悲観することはない。てんかんの投薬管理には、先々の選択肢がある。焦らず記録と観察を積み重ねながら、薬の最適な量と組み合わせを探す。発作をゼロにすることは難しいこともあるが、限りなくゼロに近づけるための薬の選択肢は、7種類ある。

