発作が減らない! 変えるか、増やすか、薬の調整。正しいのはどっち?
てんかんの薬を飲ませていても、1ヶ月のうちに2~3回発作が起きているというとき、どう考えればよいか。治療目標としては発作を3ヶ月に1回程度に減らしたいので、薬の量が足りないか薬を追加するか、まずはこのどちらかを考える。
若い犬でMRI検査まで済んでいて脳に形の異常はなく、特発性てんかんと診断されている。血中濃度は基準値の範囲内。ただ、その具体的な数値はまだ基準値の上限には達していない。これはまだ余裕がある。
冒頭の問いに対する答えは内服薬の増量だ。薬の切り換えではない。どの薬剤を選ぶかという種類の問題と、増量よりも手間がかかるという管理の問題と、薬が合う合わないという副作用の問題が頭をもたげてくる。切り換えはかえって事態を複雑にしかねない。
方法はシンプルだ。てんかん治療の鉄則は、1剤を最大限まで増やすこと。それでも発作が治まらなければ、そこにもう1つ薬を増やす。一つの方法をめいっぱい試してみて、それでもダメならそれと並行して新たな方法を試していく。ダメだから止めるのではなく、最初の薬を活かすのだ。