特発性てんかんの管理の際の原則:血中濃度の定期的な測定と減薬しない説明

特発性てんかんと診断されて、抗てんかん薬を服用して安定していた犬の減薬をしたことがある。飼い主の負担を勝手に想像してよかれと思ってのことだったが、発作を起こした。薬は25%の減量だった。

慌てて薬を元の量に戻して飲ませてもらうことにしたが、また発作が起きた。そこで、さらに薬の量を25%増やした。それ以降は発作は起こしていないのだが、結果的に増量することになってしまった。特発性てんかんでは、減薬を相当慎重にしなければいけない。不勉強でしかなかったのだが、獣医大学の神経科の先生でも、薬を減らすことは滅多にしないそうだ。

しかも、当時は血中濃度を測定することもしていなかった。血液中に安定的にどの程度の薬の量が循環しているのかを把握することはとても大切だ。発作がなく安定していたとしても、血中濃度が参考基準値ぎりぎりの低い数値ということだってあり得る。考えようによっては、そんな状態で薬の量を減らしてしまえば発作が出てもおかしくない。

定期的な血中濃度の測定と、基本的に一生涯減薬をしないことの説明。この2つの原則は徹底しなくてはならない。