子猫のけいれん‐2‐
第一選択の抗けいれん薬の血中濃度が安定するまで、つなぎとして、別の抗けいれん薬を併用すると、発作は完全ではなくても減ることがほとんどだ。ときどき発作が起きるときは、点鼻薬を使ってもらう。
最初に第一選択の抗けいれん薬を開始して、14日ほどで血中濃度が安定してくる。これは血液検査で確認する。最初と比べて、採血のときの過剰な興奮は鎮まっていることがある。普段の脳の興奮も起こしにくくなっているようだ。血中濃度が基準値の範囲内で、かつ、発作がまったくないのであれば、併用薬の助けは必要ない。念のため、何回分か併用薬を常備してもらいつつ、併用薬は一旦ストップしてみる。点鼻薬は、引き続き手元に置いておく。
抗けいれん薬には、開始してもすぐには効果が目に見えて現れないものもある。血液の中に、満遍なく行き渡るのに、時間がかかるからだ。それまでは、どうしても発作は起きてしまう。猫の抗けいれん薬の第一選択薬は、まさにそれだ。一方で、投与してすぐに効果を発揮するものもある。これらをうまく組み合わせて、いつ起きるかわからない発作に備える。
併用薬の影響で、動きが緩慢になったり、よく眠ったりすることがある。そんなときは鎮静の深層にいるのだろう。覚醒と発作は紙一重だ。界面すれすれを潜行するように調節する。