てんかん発作、手足の麻痺、認知機能の低下は腫瘍の脳転移でよく見られる。壮絶な介護をする飼い主を支える。
腫瘍性疾患のケアをしていると、ときどき全身のけいれん発作を起こす事態に遭遇する。こういうときは脳に転移しているのだろう。特発性てんかんがこの年齢になって現れるとか、まったく別の腫瘍が脳にできてしまったとかもあり得るが。
重大な腫瘍性疾患であることがわかっていて、その状況であらためてMRI検査をするかというとほぼしない。流れから言ってけいれんは脳転移が原因だろうと推測する。そうして抗てんかん薬を使って内科的管理を始める。立てないとか、目が見えないとか、他にも様々な症状が現れる。
脳転移のときは認知症のような症状を示す。脳が障害されて認知機能が破綻する。だが、欲求や要求から鳴いたり吠えたりもする。居心地が悪いとか、喉が渇くとか、体が痛いとか、排泄をしたいとか。
そんなときは考えられるすべてに対してケアをする。なでたり体の向きを変えたり、水や流動食を飲ませたり、痛み止めを使ったり、排泄を促したり。眠れないときは睡眠導入剤を使う。付きっきりの介護はなかなか見通しがつかない。疲弊する飼い主を少しでも支えていく。