2024年10月

神経の話
戦慄が走る、パグの神経症状。パグ脳炎が少しでも脳裏によぎるなら、積極的に精査に走るべし。

他にもヨーキーやマルチーズ、ポメラニアンなどの小型犬種に発生することはあるのだが、パグ脳炎という用語は、かつてパグに集団発生したからなのか、それとも語呂がいいからなのか、有名である。その実態は、壊死性髄膜脳炎である。自己 […]

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行動の話
2 歳の柴犬が激しく口元を掻く。この行動の意味は? きっかけは? そして、放置するとどうなるか?

好きな人に会って、楽しく夢中になれる時間を過ごす。でも、それは永遠には続かない。いずれは離れなければならない。後ろ髪を引かれながら、おとなしく飼い主に連れて行かれる。車で出かけるのはウキウキするが、散歩となれば話は違う。 […]

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神経の話
物音に対して敏感過ぎる猫。それが異常行動に伸展する場合には、聴原性反射性発作を疑う。

5歳の雑種猫は、物音に敏感だ。例えば、ビニールのガサガサ音。それと、家族の人の素早い動き。このように、引き金は視覚刺激と聴覚刺激だ。その刺激に対する反応が鋭すぎるのだ。ピキーンと一瞬にして神経が高ぶる。瞳孔が開いて殺気立 […]

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行動の話
野性の血が濃いベンガル。それゆえに問題行動が現れやすい。矯正はできないので、ともに暮らすときは、すべてを受け止めよう。

当院の行動診療では、野生の猫種に近縁な猫は、品種の特性上、期待する効果を得られないかもしれないので、その点を了承いただいた上で、受診を検討していただいている。「野生の猫種に近縁」とは、野生猫とイエネコの混血種のことだ。例 […]

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