「食べてほしい」が逆効果? 健康な犬がごはんを拒否する心理とその対応。
ここで述べる対応は、犬に病気がなくて体格がしっかりしていることを前提とする。病気があったらそちらを優先して治す。痩せていたらやはり病気かもしれないし、不安傾向が強いかもしれないので、そちらの対処を先にする。
体も心も健康で、標準以上の体型をしている犬が、食べない。これは好き嫌いである。フードが美味しくないのだろう。ならば、美味しいフードを用意する。ポイントは、食べないからといって次々と変更しないこと。“手を変え品を変え”は逆効果だ。香りや形が異なるいくつかの種類のフードを並べて置く。選んでもらうのだ。温めるとなお良い。
そして誰もいない静かな場所で与える。集中してもらう。そして、30分もフードに手を付けていなければ片付ける。嫌なものがそのままなのは不快に思う。そして大事なこと。飼い主は食べてほしいと強く願うあまり、どうしても気にかけてしまう。それをやめる。注目する、声をかける、手であげる、叱る、フードを変更するなどは、報酬になったり、不安をあおったりするきっかけになる。つまり、やれることをやって待つのだ。
「では、どれくらい食べなくても大丈夫なの?」という疑問が沸き起こる。健康体であれば1週間も食べなくても大丈夫という感触は持っているが、さすがに人間が辛抱できないと思うので、とりあえず3日くらい待ってみる。食べないと言いながら、標準よりも体重があるのは、実は結局カロリーを多く摂取している証拠である。だから少しくらい食べなくても大丈夫。

